アレルギー対策 「寝室と寝具編」
●提案! アレルギー患者の寝室を「ダニ除去部屋」に!
アレルギー疾患患者の80%以上が、ホコリやダニに過敏に反応するという
調査結果があります。
ダニを除去した部屋で生活すると、アトピー性皮膚炎が1〜3週間で改善した
研究結果も発表され、重症患者の入院治療にも取り入れられています。
昼間は学校や職場に通い、寝るときに「ダニを極力除去した部屋」に
入院?することでも症状が改善しました。
家庭でも、1部屋だけなら「ダニを極力除去した部屋」にすることは可能です。
ダニをゼロにする必要はありません。
アレルギーに影響のない程度まで量を減らせば良いのです。
寝室専用にできる部屋が確保できれば、比較的容易にできるはずです。
部屋をシンプルに整理し、ホコリがたまらないように家具などをできるだけ
置かないようにします。
床から天井まで性能の良い掃除機で「徹底掃除」をして、拭き掃除もします。
寝具の天日干し、 掃除機掛けも念入りに行います。
最低でも週に1度はこれを続けます。
特に始めの1週間だけは、床とふとんの掃除機掛けは毎日してください。
その後は毎日でなくても結構です。
シーツやカーテンなどの洗濯などは、それぞれの項目を参考にして、
できるだけまめに行ってください。
性能の良い空気清浄機を併用すれば完璧です。
1ヶ月後位には「家庭内ダニ除去部屋」が完成です。
家中の掃除ですと重労働ですが、1部屋だけですからがんば ってみませんか?
「ダニ除去部屋」にするには、寝具(ベッド、ふとん、毛布、まくらなど)の
内部に潜り込んでいる、大量のホコリ、ダニの死骸やフンなどの
ダニアレルゲンが除去できるかが重要なポイントになります。
これには掃除機の性能が大きく左右します。
普通の掃除機では表面のホコリ程度しか除去できないので、
内部のホコリをたたき出しながら、掃除機を丁寧にかけるとホコリが減ります。
●寝床を敷くとき、窓を開けて部屋の空気の入れ換えが必要!
専用の寝室でなく、居間などと兼用している場合、
寝る時に部屋の空気がどの程度汚れているかがポイントになります。
専用寝室の場合は、部屋の空気の動きが少ないのであまり汚れていないと
考えられますが、兼用の場合は普段でもかなりのホコリが舞っています。
ふとんを敷く時に部屋の空気はふとんから出るホコリやダニの死骸などにより、
通常の約1000倍に汚染されます。
特に、ホコリやダニアレルギーの方やぜんそく患者に良くないので、対策が必要です。
1.定期的にふとんに掃除機を掛けて、ふとんのホコリやダニ数、
ダニアレルゲン量を減らしておく。
2.ふとんを敷く時は、窓を開けて行う。
窓は部屋の対角線上に2ヶ所開けて風の流れを作り、
素早く部屋の空気を入れ換えてください。
3.ふとんを敷いてから少なくとも1時間は窓を開け換気をし、
それから寝るようにします。
4.部屋の条件によって換気がじゅうぶんでない場合、
空気清浄機を使いホコリを強制的に取り除いてください。
空気清浄機は、素早くホコリを取り除ける能力があるものでないと
効果が期待できません。
綿ホコリなどの比較的大きい粒子を素早く捕獲するには、イオン式は適しません。
フィルター式のものをお勧めします。
性能の良い掃除機を使用し、空気清浄機と併用するすることで、
これらの問題はほぼ解消されます。
●同室に寝ている方の寝具も同様に手入が必要!
アレルギー症状の度合いにもよりますが、寝具の掃除機掛けが
重要なポイントとなります。
アレルギー患者の寝具はもちろんのこと、同室全員の寝具を同じように
手入れする必要があります。
生きたダニは移動するので、同様の手入れが必要なのです。
畳とふとん間の移動、押入の中でも移動することをお忘れなく。
●アレルギーの方はベッドの方が良い。
ベッドのほうが、床でふとんを敷いて寝ている方よりも、空気中の浮遊塵
(ホコリやダニの死骸などの微粒子や超微粒子)を吸う度合いが少なくてすみます。
日中は空気の対流により部屋に舞っていたホコリが、空気の対流が止まる
夜間に舞い降りてきます。
床の近くに寝ている方がホコリをより濃く吸ってしまうので、どちらかというと
ベッドの方が良いのです。
ただし、空気清浄機を使っている場合はどちらでもかまいません。
二段ベッド場合、同じ理由から、どちらかというと、アレルギーの方が
上段に寝たほうが良いと考えられます。
●ダニ(アレルギー)対策の特別な寝具類の効果は?
薬剤を使用した防ダニ加工は人体に影響があると考えられるので避けてください。
高密度織物は効果的です。
高密度織物などのダニを防除する特別な寝具を使用していても、
お手入れは必要です。
できるだけ天日干しをして湿気を取るのと、ふとんに掃除機をかけることです。
特殊な繊維は、生きたダニを通過させることはできないかもしれませんが、
ミクロのホコリは通過します。
ハウスダストに反応する方は特に掃除機掛けが必要です。
ふとんを全部買い換えなくても、高密度織物でできた「ふとんカバー」をすれば
かなり効果があります。
ただし、ふとんの掃除機掛けをしないとダニアレルゲンは減りません。
●アレルギー患者のふとんの材質は何が良い?
寝具の素材は綿がベストです。
羊毛や羽毛など、動物性の素材は避けた方がいいです。
化繊、合繊は、繊維そのものがアレルギーを起こす可能性が高いので
避けた方が懸命です。
例えば、ダニを通さないことよりも、繊維そのものにアレルギー反応を起こすこと
の方が問題です。
薬品を使った抗菌加工(防ダニ処理)は、人体への影響や化学物質の害を考えると、
買わない方が賢明です。
ふとんのシーツやカバーの材質も、綿がベストです。
高密度織物のカバーは、ダニ対策に効果があります。
ポリエステルとナイロンの混紡などがありますが、吸湿性の問題は
解消されているようですので、繊維にアレルギーがなければ
お使いになっても大丈夫でしょう。
●枕の中身の材質は何が良い?
枕は呼吸器に一番近いので、特に注意が必要です。
枕の中身は洗えるものでホコリが出ないもの、例えばパイプなどがベストです。
そば殻、羽毛、羊毛、スポンジ等はやめてください。
●ふとんの天日干しで、ダニは死なない!
睡眠中にかいた汗をたっぷり含んだふとんの湿気を取らないと、
ダニの繁殖機になってしまいます。
ふとんの天日干し程度で、ダニを全滅することはできません。
ふとんの表面温度が上がっても、ダニは内部や反対側に逃げてしまうので、
皆殺しとまではいかないわけです。
しかし、ふとんが乾燥することはダニにとって好ましい条件ではありませんので、
できるだけ天日干しをする方が効果的です。
無理のない程度に、天気の良い日には天日干しをしてください。
少なくとも週に1度は、乾燥してあげたいので、お天気の悪い場合は、
ふとん乾燥機を使って乾燥してください。
また、ふとんに掃除機を掛けてダニアレルゲンを減らすことが、
アレルギー対策において最も効果がありますが、乾燥したふとんの方が、
内部のホコリやダニの死骸が取りやすいことがわかっています。
天日干しをしてから掃除機を掛けた方がダニアレルゲンはよく取れます。
●ふとん乾燥機の効果は?
家庭用のふとん乾燥機も天日干し同様に、ダニを死滅させるほどの効果はありません。
ふとんの内部温度を60度以上に上げることが不可能だからです。
天日干しの補助道具と考えて使ってください。
天日干しの方が、紫外線による殺菌効果などが期待できます。
業務用の畳・ふとん乾燥車で、内部温度を60度以上にあげられるもので、
1時間ほど乾燥すればダニは死滅します。
しかし、死骸は残りますので、性能の良い掃除機で取り除く必要があります。
●寝具に掃除機をかけていますか?
3年以上使用しているふとんには、数十万匹のダニ(死骸も含む)がいて
当たり前だといわれています。
ふとんに掃除機をかけてダニアレルゲンを減らすことが、アレルギー対策において
最大の効果的なポイントになります。
ふとんの中に入り込んだホコリやダニの死骸を取ることは、容易なことではありません。
1.ふとんを天日干しする。(またはふとん乾燥機で乾燥させる)
2.ふとんを叩きながら、ホコリを表面に浮かび上がらせて、
3.掃除機で吸い取る。
この3点がポイントになりますが、大変なことです。
2と3は、パワーノズル(吸い口の回転ブラシをモーターで駆動させるので、
安定した回転スピードが得られる)付きの性能の良い掃除機を使うと同時にできます。
回転ブラシにゴムのブレード(車のワイパーみたいな形状)を使用している製品は、
ホコリの取れ具合も良くありませんし、ゴムでふとんがすり切れてしまうことが
ありますのでご注意ください。
吸引力が調整できない機種は、ふとんにノズルが吸い付いてしまい、
掃除しづらい場合もあります。
ホコリやダニの死骸を取ることを優先してお考えください。
尚、市販のふとん専用ノズルはふとんに吸い付かないで掃除できますが、
表面のホコリ程度しか取れない商品があることが、
当研究所の実験結果で判明しています。
●ふとんの丸洗いの効果は?
ふとんは、長時間使用し、体の近くで使用するものであるにもかかわらず、
洗濯などの手入れをする習慣がない不思議な製品です。
カーペットをあまり洗濯しない習慣と共通するところがあります。
ふとんの丸洗いは、ふとんの表面も内部もダニアレルゲン量を減少させる方法
としては効果的なことがわかっています。
但し、ダニ数の減少率は、あまり良くないので、
引き続き掃除機掛けは必要と思われます。
アレルギーの症状が重い方の場合は、年に1度はふとんの丸洗いに
出した方が良いでしょう。
信頼のできる業者(特に十分なすすぎが行われ、乾燥が万全な業者)に出しましょう。
普段の天日干しと掃除機掛けが行き届いていて、定期的に丸洗いをしていれば、
衛生管理と言う観点においては十分だと思います。
リサイクルの点で考えると、綿の打ち直しや側の交換により、ふとんが再生されますので
買い換えの必要はなくなり、資源の無駄遣いを防げます。
ふとんの丸洗いと綿の打ち直しは別のもので、丸洗いは衛生管理上必要不可欠
のものと考えられます。
打ち直しは、綿を再生しますが、洗浄するわけではありませんので
汚れや臭いまで取れません。
ダニ数は減少します。
良く洗って、乾燥し、打ち直しして、側交換してくれる業者はいませんか?
●シーツやカバーの交換はどの位でした方がいいですか?
シーツ交換はアレルギー患者の症状に応じて、できる限りまめにやってください。
掛けふとんのカバー交換は、目安として、シーツ交換2〜3回に1回程度は
洗濯した方が良いでしょう。
シーツの素材ですが、できたらコットンが望ましいのですが、ダニ反応の強い方で、
繊維のアレルギーに問題なく、化学物質過敏症の兆候がない方でしたら、
高密度織物のシーツを使うと良いでしょう。
また、繊維製品は仕上げ剤などにホルマリンを使用しているものが多く、
ホルマリンは体に良くないので、使用前に熱湯に浸け、数回洗濯してから
使うようし有害化学物質の影響を薄くしてください。
●寝室でカバーをはずすのはやめましょう!
寝室でカバーをはずすのはやめましょう。
ホコリの微粒子やダニの死骸などをまき散らし、寝室の空気を汚染します。
ベランダなどの室外でやるようにしてください。
屋外でできない場合は、フィルター式の空気清浄機を強にして行ってください。
●押入の湿気対策は重要項目!
スノコを敷いて、押入の風通しをよくするなどで、寝具のダニを増殖させない
ことがポイントになります。
壁面にもスノコを使うと有効です。
ぎゅうぎゅうに詰め込まない事も、通風を確保するには大切なことです。
押入の換気が悪いと、湿度が高くなり、押入がダニ繁殖機になってしまいますので、
スノコをひいて、風通しを良くするなど工夫する必要があります。
特に梅雨時や夏の間、使わない冬ふとんはダニを大量に繁殖しています。
秋口にぜんそく発作が多いのは、寒くなって急に押入にしまってあった毛布やふとん
(ダニアレルゲン量の多い)を使用することが原因と考えられます。
前もって天日干しをし、掃除機を掛けるなどをしておくことが発作を避けるポイントです。
押入の両端を常に少し開けておいたり、押入乾燥機や乾燥剤を
使用するのも結構です。
シーズン外の使わない寝具も、時々干してください。
押入全体の湿度を下げるのに効果を発揮します。
<アレルギー対策シリーズ INDEX>
アレルギー対策「住居の環境編」 アレルギー対策「室内環境と空気汚染編」
アレルギー対策「寝室と寝具編」 アレルギー対策「掃除編」 アレルギー対策「水編」
アレルギー対策「食品と衣料品編」 アレルギー対策「ダニを知ってダニ退治」
花粉症対策「花粉排除で快適生活」 カビ対策4つのポイント
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